グアルディオラのサッカー哲学

2018/01/03

FCバルセロナ ジョゼップ・グアルディオラ





 大宮アルディージャの前監督である伊藤彰氏が、
ジョゼップ・グアルディオラ(通称:ペップ)が率いていた時代のバルサが好きだと公言していたので、
「この本を手掛かりに、彰さんの志向するサッカーが見えてくるのでは?」と考えた為、ある種の参考書として購入。

 内容としては、細かな戦術などは言及されておらず、
どちらかといえばペップ監督の人物像や思想について書かれたものであり、
中にはインタビュー記事などから受ける彰さんの印象と重なるものもありました。

例えば、
「ペップは相手を納得させる、わかりやすい説明が上手い」
と、本書に登場する人物の何人かはペップをこう評していますが、
彰さん自身も、簡潔な説明でパッと頭に入ってきやすい話し方をするように思えます。


 また、当時のバルサを知らない僕にとって非常に興味深かったのは、

『ペップは攻撃よりも守備の構築にチームの基礎を求める監督で、
その思想によって築き上げた守備は
あのアレックス・ファーガソンも褒めていた』

という記述です。

 僕のようなにわかサッカーファンが抱くバルサのイメージはパス回しを多用した攻撃的なサッカーといったものでしたから、かなり意外でした。

というか、ペップ・バルサが台頭し始めた頃にはすでに、
チームの強みが守備にもあると気づけた人はいたのに、
攻撃面ばかりフォーカス、オマージュしたかのようなチームや指導者がのちに増えたのは何故なんでしょうか?
彰さんも、どちらかといえば攻撃面で影響を受けているような気がするし・・・
(ここが気になるのはやはり、複数失点が止まらないうちの現状がそうさせるのだろうか)


 とにかく、あまり堅苦しい内容でもありませんし、

「彰さんのやりたいことってなんだったんろう?」

と疑問に思っている大宮サポ的には、
読んでみるべき1冊ではないでしょうか。
なかなかオススメ。

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